中古車の買取ロールプレイング大会第2回を9月開催

一般社団法人日本自動車流通研究所(JADRI)は、中古車の販売・買取における顧客対応力を競うコンテスト「U-CAR MASTERS CUP(ユーカー マスターズカップ)」を、9月16日に千葉・幕張で開催すると発表した。
前身は有志企業が2025年12月に開いたロールプレイング大会で、名称と主催体制を改めて第2回を迎える。中古車取引に不安を抱く売り手・買い手にとって、業界側が接客品質の底上げに取り組む動きといえる。

販売・買取の商談を一人30分で実演、28名が対応力を競う

大会は、販売商談と買取商談のロールプレイングを通じて営業担当者の対応力を評価する形式で行われる。出場者は一人あたり30分の持ち時間で、提案から成約に至るまでの一連の商談を実演する。
募集人数は販売部門14名、買取部門14名の計28名で、いずれか一方の部門のみのエントリーも認められている。
審査では、営業スキルそのものではなく、顧客に寄り添う姿勢やホスピタリティ、信頼関係を築く対応力を重視するとしている。
審査員は業界関係者や接客研修講師、各種行政機関の関係者が務める。
会場はネクステージ幕張およびジャガー・ランドローバー幕張で、当日午後6時からはホテル・ザ・マンハッタン幕張で表彰式兼懇親会が予定されている。エントリー期限は7月31日となっている。
有志企業の大会から業界団体主催へ

前身にあたる第1回は、2025年12月に「変わる中古車業界。本物のNo.1決定戦。」として、特定の組織によらない有志企業の主催で開かれた。カーセブンやガリバー、ネクステージなど7社から計14名が出場し、見学者を含めて計112名が参加した。競合同士が「非競争領域」で協力し、業界全体の信頼向上と顧客対応品質の底上げを目指す趣旨で企画されたものだった。
第2回はこの枠組みを業界団体であるJADRIが引き継ぎ、名称も「U-CAR MASTERS CUP ~信頼と誇り~」へと改められた。大会は「『売る営業』ではなく、『信頼される営業』へ」を掲げている。中古車の取引をめぐっては、査定額の妥当性や説明のわかりやすさを消費者が判断しにくいという指摘が従来からある。
第1回では、通常は開示されないオートオークションの相場をあえて示しながら査定額の内訳を説明する出場者の姿勢が見られたとされ、透明性を重んじる対応が評価軸に据えられていた点が特徴とみられる。
消費者対応の質を競う場が定着へ、業界への広がりが焦点
有志企業による単発の取り組みが業界団体主催のコンテストとして継続する形となったことで、消費者対応の質を可視化し競い合う場が、業界内で定着に向かう可能性がある。審査基準に強引な営業や他社への誹謗の回避、メリット・デメリットの説明といった顧客視点の項目が置かれていることから、参加企業にとっては自社の接客を外部の目で点検する機会になるとみられる。
売り手・買い手にとっては、こうした取り組みの広がりが、中古車取引の透明性を判断するうえでの一つの手がかりとなりそうだ。
関連情報
- 主催:一般社団法人日本自動車流通研究所(JADRI)
- 開催日時:2026年9月16日(水)10:00〜17:00/表彰式兼懇親会 18:00〜20:00
- 会場:ネクステージ幕張、ジャガー・ランドローバー幕張(表彰式兼懇親会はホテル・ザ・マンハッタン幕張)
- 参加費:3万円(コンテスト出場・表彰式・懇親会参加費含む)※大会見学のみ1万円、表彰式・懇親会参加2万円
- エントリー期限:7月31日(金)
- エントリー方法は以下のPDFより
- 第1回大会レポート:https://kai.carmo-kun.jp/journal/feature/report_roleplaying/

