廃車でも買取は可能!還付金とおすすめ業者を解説

廃車でも買取は可能!還付金とおすすめ業者を解説

「廃車は処分にお金がかかる」と思い込んでいませんか?
実は廃車でも買取が可能で、車によっては数万円以上の価値がつくこともあります。さらに自動車税や重量税などの還付金が戻るケースも。
ですので、廃車には絶対にお金を使わず、絶対にお金をもらいましょう

この記事では、廃車買取の仕組みや相場、業者の選び方、口コミで評判のおすすめ廃車買取業者ランキングを紹介します。

目次

廃車でも買い取ってもらえる?廃車買取の基礎知識

廃車と聞くと「価値がない」「処分費用がかかる」と思われがちですが、実はどのような車でも買取は可能です。
たとえ車検が切れていても、事故で動かなくなっていても、部品や資源としての価値があれば買取の対象になります。
ここでは、廃車扱いになる車の条件や事故車・不動車との違い、そして廃車に価値がある理由について解説します。

廃車扱いになる車の条件

通常の査定との違いは?

廃車とは「車としての登録を抹消すること」を前提とした車両を指します。
見た目がボロボロでも、動かなくても、すべてが廃車になるわけではありません
廃車とは、一言で言えば「再販できない車」の事であり、それは車を預かった業者が判断します。

廃車にするのは以下のようなケースです。

  • エンジンやバッテリー故障して動かない不動車
  • 事故によって車の骨格が大破し、事故車となっている車
  • 古すぎて再販が難しい車

上記のような車は中古車として再販するのが難しいため、「廃車」として扱われます。
しかし、車体に使われている鉄やアルミなどの資源や、再利用できるパーツには一定の価値があるため、多くの業者が買取を行っています。
つまり、「もう動かない=価値がない」ではないのです。

事故車や不動車との違い

事故車や不動車との違い

引用:一般社団法人 日本自動車査定協会

「事故車」や「不動車」という言葉はよく聞きますが、廃車との違いを正しく理解している人は意外と少ないかもしれません。
査定や手続きにも影響するため、それぞれの定義を知っておくことが大切です。

事故車とは

事故などにより車の骨格や外装に損傷がある車のことを指します。修理して走行可能な場合もありますが、事故歴があることで中古車としての価値は下がる傾向にあります。

不動車とは

バッテリー上がりやエンジン故障などにより「自走できない車」です。事故歴はなくても、動かせない状態であれば不動車とされます。

廃車とは

「登録を抹消し、ナンバーを返納する予定の車」です。事故車や不動車がすべて廃車になるわけではなく、再販や修理が難しいと判断された場合に「廃車扱い」とされます。
この違いを理解することで、査定額や手続きの違いに納得しやすくなりますし、業者とのやりとりもスムーズになるでしょう。

廃車でも価値がある理由(資源・部品・海外需要)

廃車でも価値がある理由(資源・部品・海外需要)

「どうせスクラップになるだけ」と思われがちな廃車ですが、実は想像以上に多くの価値を秘めています。廃車が買取の対象になるのは、主に「資源価値」「部品価値」「海外需要」の3つの理由があるからです。

鉄やアルミなどの資源価値

車は約1トン前後の金属で構成されており、その多くがリサイクル可能です。特に鉄は資源価格が上昇しているため、スクラップ業者や解体業者にとっては貴重な資源となります。

パーツ単位での再利用価値

エンジン、ドア、ライト、ホイール、バンパーなど、まだ使用可能な部品は中古パーツとして再販できます。特定の車種では部品の需要が高く、高値で取引されるケースもあります。

海外での需要

日本車は耐久性と品質の高さから、アジア・アフリカ・中東などで根強い人気があります。国内では売れにくい古い車でも、海外では高く評価されることがあります。
※海外輸出され、車として乗られている時点で廃車ではないです。

ポイント

たとえ日本国内での市場価値がなくても、「資源として」「部品として」「海外輸出用として」の3つの方向で評価されるため、廃車にするしかないような車であっても買取される可能性が十分にあるのです。

廃車買取の相場と高く売れる車

廃車にする場合でも、すべての車が同じ価格で買い取られるわけではありません。実際には、車種・年式・排気量・走行距離など、さまざまな要素によって買取価格が大きく変動します。
また、たとえ動かない車であっても、車体の重さやパーツの状態によって価格がつくケースもあります。

ここでは、廃車として買い取られる際の相場や、高価買取されやすい車の特徴について解説します。

排気量・年式・走行距離で変わる価格

排気量・年式・走行距離で変わる価格

廃車の買取価格は一律ではなく、「排気量」「年式」「走行距離」の3つの要素によって大きく変わります。
これらは、資源価値や部品価値に直結するため、査定額にも影響します。

排気量が大きい=資源価値が高い

車の重量は排気量に比例する傾向があり、排気量が大きいほど車体に使われている鉄やアルミの量も多くなります。
そのため、スクラップとしての価値が高くなり、軽自動車よりも普通車、大型車の方が高値がつく傾向にあります。

年式が新しい=部品の再利用価値が高い

年式が比較的新しい車は、パーツの劣化が少なく、中古部品として再利用しやすいと判断されます。
エアコンやナビ、エンジン周辺部品などは特に需要が高く、査定額アップの要因となります。

走行距離が少ない=パーツのコンディションが良い

同じ年式でも、走行距離が短い車の方がエンジンやミッションなどの主要部品の状態が良いとされ、高く評価されやすくなります。
ただし、10万km以上走っている車でも一定の価値はあるため、諦める必要はありません。

廃車で人気の車種

廃車で人気の車種

廃車といっても、車種によって買取価格に差が出ることがあります。  前項の排気量・年式・走行距離だけでなく、「需要の高いボディタイプ」や「パーツの流通性が高い車種」「海外での部品・資源需要がある車種」は、廃車としても査定額が高くなりやすい傾向があります。

ミニバンや軽自動車は安定した需要あり

ファミリー層に人気のミニバン(例:トヨタ・ノア、ホンダ・ステップワゴン)や、日常使いに便利な軽自動車(例:スズキ・ワゴンR、ダイハツ・タント)は、部品としても需要が高く、査定額が安定しています。

トヨタ・日産・ホンダなどの日本車メーカー

日本車メーカーの車は、部品の品質や流通網が整っており、解体後の再利用がしやすいことから、業者にとって価値が高くなります。

販売台数が多い=部品のニーズが多い 

販売実績が多い車種は、中古部品のニーズも比例して高くなります。そのため、故障して動かなくなったとしても、パーツ取りとしての価値が残っており、廃車買取でもプラス査定につながります。

海外での部品・資源目的の需要

日本車のパーツや金属資源は、海外でも評価が高く、特に右ハンドル仕様の部品は東南アジアやアフリカで需要があります。こうした輸出前提のパーツ取り・資源活用を目的とした廃車も、比較的高い価格で買い取られる可能性があります。

車のお金だけじゃない、廃車でもらえるお金(還付金とは)

ここまで、車は車としての価値がなくてもお金になることを紹介してきました。
さらに、廃車では車の買取金だけでなく、自動車税や重量税、自賠責保険の還付金を受け取れるケースがほとんどなので、本当にお金がもらえないなんてことはないのです(タイミングにより還付金は収めた金額の残りの月数割なので、タイミングによってはない人もいます)。

自動車税の還付(普通車のみ)

毎年4月1日時点の所有者に課税される自動車税は、廃車によって年度の途中で使用しなくなった場合、月割りで還付されます。

重量税の還付

車検時に先払いしている重量税は、車検の残存期間がある状態で「永久抹消登録」を行うことで、未経過分が還付されます。こちらは軽自動車も対象です。
還付のためには陸運局での手続きが必要で、業者が代行してくれるケースもあります。

自賠責保険の返戻金

自賠責保険も未使用分が月割りで返金されます。こちらは保険会社に「解約返戻金」の申請をする必要があり、こちらも業者が代行可能な場合があります。

ポイント

買取金額に還付金を含めて「当社が受け取ります」という契約になっていることがあります。
これは悪質とは限りませんので、契約前に「還付金は誰のものか」を必ず確認するようにしましょう。

廃車買取業者の選び方【失敗しないポイント】

廃車買取は「お金がもらえる」のが当たり前の時代ですが、業者選びを間違えると、  
思わぬ費用を請求された、還付金が受け取れなかった、0円で処分されてしまったといったトラブルに巻き込まれるケースもあります。
そこで重要なのが、「どの業者に依頼するか」を見極める目を持つこと。  
ここでは、高価買取を実現するためのチェックリストや悪質業者によるトラブル事例など、失敗しないための心得について詳しく解説します。

買取業者を見極めるチェックリストと比較ポイント

廃車買取では「どこに依頼するか」で、受け取れる金額が大きく変わります。特に同じ車でも、数千円から数万円の差が出ることも珍しくありません。
ここでは、高価買取を実現するために確認すべきチェックポイントを紹介します。

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対応エリアとサービス網を確認する全国対応の業者は流通網や提携先が充実しており、高額査定やスピーディーな対応が期待できます。
一方で、地域密着型の業者は柔軟な対応や親身なサポートをしてくれることもあります。
(まずは自分の地域が対応エリアに含まれているかを確認しましょう)
実績が豊富で安心できるか創業年数や累計取引台数、提携先の多さなど、実績は信頼性の裏付けになります。
公式サイトでの情報や、テレビ・雑誌などの掲載実績も参考にしましょう。
車の引き取りが無料かレッカー代や引き取り費用が別途かかる業者もあります。
高く買い取ってもらえても、結果的に費用が差し引かれてしまえば意味がありません。
「車の引き取り無料」は必須チェック項目です。
還付金のサポートがあるか自動車税・重量税・自賠責保険の還付手続きを業者が代行してくれるか、またその還付金がきちんとユーザーに渡されるかを確認しましょう。
※還付金はコミコミだとしても査定額が高ければその業者にして問題ありません。結局は手に入る金額が高いかどうかです。

ポイント

このチェック項目については申し込む前に確認しておきたいもの。また公式サイトの情報だけでなく、Googleクチコミ、SNS、比較サイトなど第三者の評価も確認しましょう。実際に利用した人の声は非常に参考になります。
編集部では、おすすめの廃車買取業者を紹介しています。

悪質業者に注意!よくあるトラブル事例

悪質業者に注意!よくあるトラブル事例

廃車買取は基本的に「お金がもらえる」取引ですが、なかには悪質な業者も存在し、トラブルも実際に起きています。
ここでは、過去にあったと言われているトラブル事例を紹介します。
※ここでいう悪質とはWebサイトや説明では言っていなかった請求をするなどの業者であり、元々明記していたり説明がある業者を除きます。

「手数料無料」と言われたのにレッカー代を請求された

ホームページには「無料」と書かれていても、夜間対応やエリア外引取を理由に、後からレッカー代を請求されたというケース

書類手続き代行の費用をあとから請求された

手続き無料と言ってたのに、後日「代行料」や「印紙代」などの名目で数千円〜1万円程度の請求があったケース

還付金を「業者が受け取る契約」になっていた

説明もなく、査定額に還付金が含まれており、実際にはユーザーに支払われない仕組みになっていた、というケース

本来お金かかるところをサービスで0円で廃車処分しますよという

廃車では業者は儲けがあります。まるで儲けがないけど優しさで「無料引取します」と近づくケース

ポイント

とにかく安心できる業者に依頼するのが正解です。
少なくとも「何にお金がかかり、どのお金をいくらもらえるのか」を確認し、その上で「他に一切費用はかかりませんよね?」などと聞くのは必須です。
「そう聞けと車買取ジャーナルに書いてあった」と言って構いません。

おすすめ廃車買取業者ランキング

ここまで解説してきたように、廃車買取では「どの業者に依頼するか」で結果が大きく変わります。
そこで本記事では、編集部が独自に調査・比較を行い、信頼性・実績・サービス内容・ユーザー満足度などをもとに、おすすめ廃車買取業者を厳選しました。

「結局どこに依頼すればいいの?」と迷っている方は、まずはこのランキングを参考にしてください。

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順位業者名最低保証額満足度
(50点満点)
1ハッピーカーズ数千円~※店舗による41点詳しく見る
2廃車王0円以上40点詳しく見る
3買取カルモくん1万円(軽5千円)
※条件なし
37点詳しく見る
4ビッグエイト5千円
※条件あり
35点詳しく見る
5日本廃車買取センター5万円
※条件あり
33点詳しく見る

※「口コミ」は編集部が独自に複数の口コミ投稿者に聞いた平均点を算出したもの
※「総合ランキング」の満足度は、編集部が独自に複数の口コミ投稿者に聞いた平均点を合計したもの

まとめ|廃車は「お金がかかる」ではなく「お金になる」

この記事では、廃車=費用がかかるという誤解を解き、「廃車でもお金がもらえる」仕組みについて解説してきました。

廃車でも価値がある理由は、鉄やアルミといった資源価値、再利用可能なパーツ、さらには輸出やリサイクル需要など、多岐にわたります。  
さらに、自動車税・重量税・自賠責保険の還付金まで含めれば、廃車は確実に「お金になる」資産です。

重要なのは、信頼できる業者を選ぶこと。  
対応エリアや査定の明確さ、手続きの丁寧さ、還付金の扱いなどをチェックし、安心して任せられる買取先を選びましょう。

迷った方は、編集部おすすめのランキングも参考にして、損のない廃車買取を実現してください。

廃車買取に関するよくある疑問(FAQ)

動かない車でも本当に買い取ってもらえる?

はい、買取可能です。不動車や事故車であっても、鉄資源やパーツとしての価値があるため、多くの業者が買い取り対象としています。  

レッカー代が無料の業者を選べば、引き取りにも費用はかかりません。

名義が違う車でも売却できる?

原則として、売却には所有者の名義変更や委任が必要です。親族や知人名義の場合でも、委任状や譲渡証明書を準備すれば売却可能です。業者によっては書類のサポートをしてくれることもあります。

地方でも引き取り対応してもらえる?

多くの大手業者は全国対応しており、地方でも無料引き取りに対応しています。  

ただし一部地域では対応外や、日程調整が必要なケースもあるため、事前に対応エリアを確認しましょう。

※この記事は2025年9月時点の情報で制作しています

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