2026年4月の車買取相場変動と市場トレンド

2026年4月の車買取相場変動と市場トレンド

車を売却するタイミングを見極めるうえで、買取相場の動きを知ることは重要です。相場は季節や市場環境によって変動するため、「今月の相場は先月と比べてどうなのか」「これから上がるのか、下がるのか」といった情報は、売却を検討している方にとって大きな判断材料となります。

この連載では、毎月の買取相場データをもとに、主要車種の価格推移や市場の動きを解説。さらに、買取の現場で活躍するプロフェッショナルの生の声を通じて、データだけでは見えてこない市場のリアルをお届けします。

目次

今月の買取相場変動(2026年4月)

2026年4月時点における買取相場変動率と、主要5車種の買取相場金額、また過去からの推移をご紹介します。

買取相場変動率

編集部が取得している車種別の買取相場情報から、毎週10台以上出現しているモデル(42台)の平均落札価格の変動を出しました。※単純平均(台数ウェイトなし)

計測開始時(2026年3月)を1として変動率を出しています。

買取相場変動率

※毎月20日前後の週の情報をその月の情報としています

注目5車種の買取相場推移

情報が豊富な5車種をピックアップしてその買取相場金額をグラフにしました。

スクロールできます
相場推移_ヴェルファイア
相場推移_ランドクルーザープラド
相場推移_セレナ
相場推移_ヴェゼル
相場推移_N-BOX


※主要5車種はデータが豊富なものを選択。グレードや走行距離などの条件は除外しています
※買取金額をお約束するものではありません

相場変動の傾向

今月は閑散期に突入ということで3月から1.9ポイントダウン。計測している車種の66%は金額が下落しました。ただし、日産のリーフやホンダのステップワゴンなど、計測している車種の33%では上昇の動きが見られました。

例年であれば3月上旬がピークとなり、3月中旬から下旬にかけて下落、4月中旬のゴールデンウィーク前にさらに下がり、ゴールデンウィーク後に再び上昇するという動きを見せます。しかし今年はホルムズ海峡情勢の影響により、例年とは異なる激しい値動きが続いています。

中古車アナリストが語る、2026年の激動の相場変動

今回は、中古車アナリストとして30年のキャリアを持ち、自身も中古車ショップを経営する桑野将二郎氏に、今月の相場変動に対する率直な見解と、現場ならではの買取の実情についてお話を伺いました。

お話を伺った方

桑野将二郎氏

桑野 将二郎氏
中古車アナリスト/カーライター兼カメラマンNOWORK motor&cafe 経営

1995年のカーセンサー関西版創刊時から中古車取材に携わり、編集デスクとして現場を取材し続けてきた中古車市場のプロフェッショナル。自身も愛車歴120台以上を誇る筋金入りのクルマ好きで、現在は70~80年代の旧車レストアを中心とする「NOWORK motor&cafe」を大阪に運営。一般的な買取店では値段がつかないような珍車・迷車を扱うニッチな買取も手がけている。

例年とは異なる2026年の相場変動

2026年4月現在は、ホルムズ海峡情勢の影響で買取市場は例年とは異なる動きになっているといいます。

桑野:日本からの中古車輸出先として最大の拠点はUAEなんですが、ホルムズ海峡情勢でそのルートが絶たれ、船が出せない状況が続いています。
今のオークション会場は海外バイヤーの存在感が非常に大きく、実質的に彼らが相場を作っているんです。つまり今は、輸出向けの貿易相場が国内の流通相場そのものになってしまっている状態です。

その結果、今年の相場変動は例年とは大きく異なる動きを見せています。具体的な数字で見ると、「1月を100とすると、例年は2月で110、3月上旬で115くらいまで上がり、そこから3月中旬から下旬にかけてグッと落ちて95、90という風に下がります。
ところが今年は4月上旬の時点で85くらいまで落ちているんです。これがホルムズ海峡の状況が少しでもマシになって船が動き出すと、おそらく一気に110ぐらいまで上がる。そして一旦船が動いて流通がスムーズになったら、今度また80ぐらいまで落ちるはずです」
「2026年に入ってからは本当に2週間ごとに相場が乱高下していて、ユーザーが売るタイミングも、買取店が買うタイミングも非常に難しくなっています」と桑野氏は語ります。

唯一安定のトヨタ、しかしアルファード・ヴェルファイアは急落

このような不安定な市場環境の中で、比較的安定しているのはトヨタ車だけだと桑野氏は指摘します。

桑野:安定はしていないけれども、唯一なんとなく安心して買い取りできるのってもうトヨタだけなんです。これはどの業者も同じことを言ってます。

しかし、そのトヨタ車の中でも、これまで買取業者にとって「美味しい物件」だったランドクルーザーやアルファード、ヴェルファイアが、現在は急落しているとのことです。

桑野:特にアルファードはメーカーが新車の増産を発表しており、現行4代目はさらなる値崩れが見込まれます。買取の話が来てもあえて避ける業者も増えています。少なくとも大阪・名古屋エリアでは共通の動きになっています。

転売目的で現行アルファードを購入していた方にとっては、今は売り時とは言いにくい状況とのことです。

桑野氏が語る、一般の買取店では値段がつかない車の世界

桑野氏が運営する「 motor&cafe」では、一般的な買取専門店とは少し異なるアプローチをとっています。

桑野:僕がメインで扱っているのは珍車、迷車です。90年代前半までのフォルクスワーゲン、BMW、メルセデス・ベンツといった、普通の一般的な買取業者に行ったら値段がつかないと言われるようなかなりニッチな買取をやっています。

現在は新工場を構える準備中で、2026年10月に新しい「motor&cafe」としてオープンする予定とのことです。

一般的な買取店では値段がつかないような旧車や珍車の売却を検討している方は、桑野氏のような専門家に相談してみるのも一つの選択肢かもしれません。

車買取ジャーナルでは、引き続き毎月の相場変動と市場トレンドをお届けしてまいります。

※この記事は2026年4月時点の情報で制作しています

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