中古車が売れない!値段がつかない原因は?対処法と高値で売却するポイント

今乗っている車を中古車として売却しようと考えたとき、少しでも高く売りたいと考える方も多いでしょう。中古車を少しでも高く売るためには、中古車販売店などの買取業者に依頼する以外にも、廃車買取業者を利用するなど、いくつか対処法があります。

中古車が売れない理由をはじめ、買取業者で売れないときの対処法や、売却するときの注意点などを解説します。

この記事のポイント

  • 中古車が売れないのは車の状態の悪さが大きな原因
  • 中古車が売れないときは、下取りに出す、廃車買取業者へ依頼する

目次

中古車が売れない5つの理由

中古車が売れない5つの理由

中古車が売れない理由のひとつとして、すでに車としての価値がないとみなされている、ということが挙げられます。また、車の状態が悪く大がかりな整備が必要な車も、値段がつかないことがあります。

中古車が売れない場合に考えられる、5つの理由を見ていきましょう。

中古車が売れない理由1. 年式が古すぎる

一般的に、年式が古い車ほど査定額は下がります。これは、年式の新しい車のほうが故障リスクが低く、性能も良いためです。また、新車の保証期間は購入から5年間であることが多いため、購入後5年以上経過している車も、査定額が大きく下がる傾向があります。

さらに、「10年落ち」という言葉があるように、10年経過している車は消耗品の交換が必要な場合が多く、維持費もかさむという理由から、値段がつかなくなることがあります。

中古車が売れない理由2. 走行距離が長すぎる

走行距離は、車の劣化状態を判断する際にひとつの目安となります。基本的に走行距離が長くなればなるほど、車体の消耗は進みます。重要なパーツが劣化していることも考えられ、急な故障のリスクも高くなることから、走行距離が長い車は一般的に査定額も下がります。特に走行距離が10万kmを超えている車は、査定額もつきにくくなるでしょう。

中古車が売れない理由3. 自走できない

事故や水没、または車検切れなどで自走ができなくなった車も、値段がつかない可能性が高くなります。このような車でも、希少価値の高い車やヴィンテージカーは値段がつくケースもありますが、一般的な車種の場合は、売れないと思っておいたほうがいいでしょう。

中古車が売れない理由4. 売れ残る可能性が高い

買取先である中古車販売店が、売れ残る可能性が高いと判断するような車も、査定額が低くなる傾向にあります。年式が古い車や走行距離が長い車のほかにも、たとえ状態が良くても人気がない車は値段がつかない可能性があります。買い手がいなければ、中古車販売店が在庫を抱えることになるためです。

中古車が売れない理由5. 利益が見込めない

修理費や整備費、レッカー代などで膨大な費用がかかり利益が見込めないような車も、思うような価格で売れないことがあります。

査定の時点で故障や傷、へこみなどがある車は、買取業者がすべて整備した上で売りに出さなければなりません。レッカー移動が必要な車も同様で、売りに出すまでに費用がかさんでしまう車は、利益が見込めないどころか、かえって損をしてしまう可能性もあるのです。

中古車が売れないときの対処法

中古車が売れないときの対処法

中古車販売店などの買取業者に査定を依頼しても、先ほどご紹介したような理由で、車に値段がつかないことがあります。そのようなときは、ディーラーの下取りや廃車買取業者などを通じて車を売却することも検討してみましょう。

ディーラーの下取りに出す

車の売却と併せて次の車の購入も検討している場合は、ディーラーへ下取りに出すという方法があります。買取りよりも査定額が低くなってしまいがちですが、人気のない車でも値段がつきやすく、手続きも簡単なことがメリットです。

廃車買取業者へ依頼する

廃車買取業者の査定では、車自体に値段がつかない場合でも、エンジンやタイヤ、ホイール、バンパーなどの部品であれば値段がつくケースがあります。査定の際は、車全体ではなく部品の状態がチェックされるため、部品の状態が良い場合は、査定額が高くなる可能性もあるでしょう。

一括査定サイトを利用する

車を買い取ってもらう業者を探す場合は、一括査定サイトを利用するといいでしょう。一括査定サイトであれば、一度に複数の業者から査定額を出してもらうことができるため、買取業者を見つけられるだけではなく、どの業者であればより高く売れるかを知ることができます。

中古車を売るときに発生する費用に注意

中古車を売るときに発生する費用に注意

車を買い取ってもらう業者が見つかったら、名義変更手続きや移転登録など、さまざまな手続きを行わなければなりません。このような手続きを買取業者に代行してもらうことも可能ですが、その場合は代行費用がかかってしまうため注意が必要です。

なるべく負担を少なくするためにも、売却時にかかる費用についても確認しておきましょう。

代行費用

車を売却する際に必要なさまざまな手続きを、買取業者に代行してもらう場合に発生する費用です。

なお、買取業者の管轄と売り手の車の管轄が異なる場合は、新しいナンバープレートの交付も申請しなくてはなりません。このような費用を節約するためには、近隣の買取業者を探すなどして必要な手続きを減らすことが大切です。

車の運送料

自走できない車を売却する場合、レッカーなどで車を運送してもらうよう依頼する必要があります。車の運送料は、査定額から差し引かれるケースが多いです。なお、無料で出張買取をしてくれる業者であれば、このような運送料はかかりません

各種手数料

車を売却する際は、いくつか書類を用意する必要があり、印鑑登録証明書や車検証のほか、住民票の写しなどを提出しなければならないケースもあります。合計数千円程度ではありますが、このような手数料がかかることも把握しておきましょう。

売却費用

買取業者によっては、売却費用として数千円程度支払わなければならない場合もあります。売却費用はレッカー代のように査定額から差し引かれず、別途支払わなければならないこともあるため、売却費用がかかるかどうかはあらかじめ確認しておくようにしましょう。

ローン残債

車のローンが残っている状態で売却する場合は、査定額からローン残債を支払う必要があります。それでもローンを返済しきれない場合は、貯金などから一括で返済するか、買取業者と提携するローン会社へ新たに切り替えなければなりません。

ただし、元々のローンよりも金利が高くなったり、別途手数料を負担しなければならなかったりする可能性もあるため、ローンの返済が完了してから売却することをおすすめします。

よくある質問

中古車が売れない理由は?
中古車が売れないおもな理由として、年式が古すぎる、走行距離が長すぎる、故障や車検切れで自走できない、といった車の状態の悪さが挙げられます。また、状態が良かったとしても、不人気車種で買い手が見つからない可能性が高い車も、思うような値段がつかない可能性が高いでしょう。
中古車が売れないときの対処法と売却時の注意点は?
中古車販売店などで車が売れないときは、ディーラーの下取りや廃車買取業者であれば買い取ってもらえる可能性があります。ただし、車を売却するときは、各種代行費用や手数料がかかる点に注意しましょう。レッカーを依頼する場合は、別途運送料もかかります。

※記事の内容は2025年7月6日時点の情報で制作しています。

目次へ戻る
目次