カーセブンで保険も見直しへ──第一生命グループが中古車のライフイベント接点に着目

第一生命とカーセブンが業務提携

第一生命グループのネオファースト生命保険株式会社は、2025年7月14日、カーセブンを運営する株式会社カーセブンデジフィールドと業務提携を締結し、中古車売買をきっかけとした保険サービスの提供を開始しました。

車の売却や乗り換えといったライフイベントのタイミングで、保険の診断ツールや関連情報を中立的に提供することで、生活者の選択肢を広げることを目指す取り組みです。

目次

車の売却や乗り換えと、家計や保険の見直しを接続

今回の提携では、カーセブンを利用するユーザーの中でも、結婚や出産、転職、引っ越しといったライフイベントの只中にある人や、家計の見直しを検討している層を主な対象としています。

サービスとしては、「保険診断」などのツールを通じて、現在加入している保険の適正や、ライフステージに合った保障のあり方を見直す機会を提供します。
特徴的なのは、保険の提案そのものではなく、選択肢の提示や情報提供に重きを置いている点です。

ネオファースト生命は、「“生命保険から人生保険へ” 小さな人生不安にも、向き合う保険サービスを。」というビジョンを掲げており、今回の取り組みもその一環とされています。

ライフイベントにひそむ“見直しのタイミング”

車の売却や乗り換えは、生活環境の変化と密接に結びついています。
家族構成の変化、転居、収入の変動などが引き金となり、車の利用目的が変わることも少なくありません。
こうしたタイミングは、保険に限らず、住宅や教育費、資産形成など、生活全体を見直す好機となります。

従来は、それらを別々に考えることが多かった中で、カーセブンのような生活接点を起点とする情報提供は、自然な流れで保険の話題へとつなげる導線になり得ます。

“売る・買う”の先にある選択肢をつくる

保険と車という異なる領域の接続にあたり、ネオファースト生命とカーセブンは「売る・買う」だけで終わらない体験を目指しています。

具体的には、ユーザーがカーセブンの店舗やオンラインサービスを利用する中で、保険に関する中立的なコンテンツに触れる機会が設けられる予定です。

保険の押し付けや営業を目的とするものではなく、自身の状況を把握し、「必要なら選べる」という状態を整えることが意図されています。

保険が“商品”ではなく“人生の伴走者”として機能するために、生活者にとっての“入口”を増やす試みとして、今後の展開にも注目が集まりそうです。

目次へ戻る
目次