中古車市場価格指数、7月は前月比2.31%上昇。前年同月比は弱含み

中古車市場価格指数、7月は前月比2.31%上昇

株式会社オークネット(東京都港区)が設立した「オークネット循環型経済ラボ」は、2025年7月の「中古車市場価格指数」を発表しました。

これは年間40万台超の会員流通データを基に、東京大学エコノミックコンサルティング(UTEcon)と共同開発した指数で、同品質の車両で価格推移を把握できるのが特徴です。

目次

前月比は上昇、平均取引価格も連動

中古車市場価格指数

7月の指数は2008年7月=1を基準に2.232となり、前月の2.182から0.05ポイント(+2.31%)上昇しました。

また、平均取引価格も1.523(前月比+2.83%)と伸び、金額ベースでは6月の91万5,528円から7月は94万1,419円へと約2万5,800円増えています。

需要の底堅さが、指数と平均価格の双方を支えた構図です。

車種別ではミッドサイズがけん引、前年同月比は軟化

ボディタイプ別の「中古車市場価格指数」

ボディタイプ別では、ミッドサイズが+3.59%と最も強く、ミニバンやSUV、コンパクト、バン・トラック、ラグジュアリーでも上昇が確認されました。

昨年対比中古車市場価格指数

一方、前年同月比では指数が2.281→2.232へと2.12%下落。

バン・トラックは小幅に上昇したものの、ミッドサイズ、コンパクト、SUV、ミニバン、ラグジュアリーは軟化しています。昨年の高基調からの反動に加え、カテゴリごとの需給差がにじんだ格好です。

価格指数の動きが示す背景

7月の中古車市場価格指数は前月比で上昇した一方、前年同月比では下落しました。この対照的な動きの背景には、複数の要因が重なっていると考えられます。

まず、円安と輸出需要の高まりが引き続き市場を支えています。特に海外で需要の強い車種は、輸出向けの取引を通じて価格を押し上げる要因となりました。
一方で、国内需要の伸び悩みや在庫調整の影響により、前年同月比では下落という結果になっています。昨年は価格が高止まりしていたため、その反動も作用しているとみられます。

車種別に見ると、ミッドサイズやSUVは堅調に推移したのに対し、コンパクトカーやミニバンは伸び悩みました。こうした違いは、生活者の購買行動の変化や輸出先市場の需要構造の差を反映しているといえるでしょう。

今後については、為替相場の動きや輸出需要の行方に加え、国内の購買力や在庫水準などが複合的に作用し、市場価格指数に影響を及ぼしていくとみられます。

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