2026年5月の車買取相場変動と市場トレンド

車を売却するタイミングを見極めるうえで、買取相場の動きを知ることは重要です。相場は季節や市場環境によって変動するため、「今月の相場は先月と比べてどうなのか」「これから上がるのか、下がるのか」といった情報は、売却を検討している方にとって大きな判断材料となります。
この連載では、毎月の買取相場データをもとに、主要車種の価格推移や市場の動きを解説。さらに、買取の現場で活躍するプロフェッショナルの生の声を通じて、データだけでは見えてこない市場のリアルをお届けします。
今月の買取相場変動(2026年5月)
2026年5月時点における買取相場変動率と、主要5車種の買取相場金額、また過去からの推移をご紹介します。
買取相場変動率
編集部が取得している車種別の買取相場情報から、毎週10台以上出現しているモデル(42台)の平均落札価格の変動を出しました。※単純平均(台数ウェイトなし)
5月は3月の平均落札価格を100とした場合に98.1%。先月比では同数となり全体としては動きなし。

※毎月20日前後の週の情報をその月の情報としています
※計測開始時(2026年3月)を1として変動率を出しています。
注目5車種の買取相場推移
情報が豊富な5車種をピックアップしてその買取相場金額をグラフにしました。





- ヴェルファイア(トヨタ)は4月4,060,000円から3,120,000円に大きく下落
- ランドクルーザープラド(トヨタ)は4月4,670,000円から4,460,000円に微減
- セレナ(日産)は4月2,320,000円から2,300,000円に微減
- ヴェゼル(ホンダ)は4月2,320,000円から2,400,000円に上昇
- N-BOX(ホンダ)は4月1,040,000円から1,010,000円に下落
という結果になりました。
※5年落ち(2021年式)の車両を対象にした金額
※主要5車種はデータが豊富なものを選択。グレードや走行距離などの条件は除外しています
※買取金額をお約束するものではありません
相場変動の傾向
4月から閑散期に突入し、5月も4月の数字を受けたままとなりました。例年では5月がさらに下がる見え方でしたが、数字としてはほぼ同水準でした。ただし、ホンダ フリード、ホンダ ステップワゴン、トヨタ エスクァイアなどミニバンで数字を伸ばしているものが目立ちました。一方でトヨタ クラウン、トヨタ ランドクルーザー、日産 リーフが金額を下げている傾向にありました。
中古車販売・買取のプロが語る、2026年5月の相場実態
今回は、埼玉県を中心に展開する中古車販売店「パティオ」で仕入れ担当を務める横川一成氏に、今月の相場変動に対する現場の肌感覚と市場トレンドについてお話を伺いました。
お話を伺った方

横川 一成(よこかわ・かずなり)氏
株式会社パティオ/仕入れ責任者
21歳より中古車販売店に勤務し、洗車・販売・店長職まで8年間にわたって中古車販売のすべてを学ぶ。その後、縁あってパティオに転職。「むりやり売り込むより、お客様が欲しい車を置けばいい」という信念のもと仕入れに注力し、新座店・東村山店の店長を経験しながらコスパにこだわった仕入れスタイルを磨いてきた。2024年より全社の仕入れ責任者に就任。毎回150〜250台のリストアップを行い、AA会場に現地出向して実車確認のうえ買い付けを行う。中古車業界30年超のキャリアを持つ仕入れのプロフェッショナル。
輸出停滞が市場全体を揺さぶる——車種によって明暗が分かれる5月
全体的な下落傾向はデータ通りだと横川氏は言います。
横川:ゴールデンウィーク前後で一旦少し高くなることがあったんですけど、5月後半はかなり安いですし、全体的に相場は下落していて、結構買いやすい状況が続いています。
その根本にあるのはドバイへの輸出が止まっていることで、行き場を失った車がオークションにどんどん戻ってきているんです。USS東京では2万数千台が出品されているらしくて、車が相当ダブついてしまっています。USS東京にくるお客さんの車を置くスペースにも出品車が入ってしまって、会場に車で入れない。車を止めて3kmぐらい歩いてくるということがここ2週ぐらい続いているとみんな大騒ぎしていますね。もう出品車を持ってこないでくれという声まで出ている状況です。
ただ、この影響は車種によって全然方向が違っていて。うちはバントラもやるんで、そのあたりも注目してるんですけど、プロボックスバンのハイブリッドなんかはめちゃくちゃ安くなっていましたね。
あと、法人リース明けの車がオークションに出てくるんですけど、これも輸出が止まった影響が直撃しているようです。
一方でステップワゴン、フリード、エスクァイアは輸出で値段が上がっている感じです。同じ輸出絡みでも、向かう先や需要によって動き方が真逆になるんです。
輸出と関係なく動いているのがヴェゼルですね。3月、4月が結構安かったんで、中古車販売用に何台か買えていたんです。ただ、今は買おうと思ってもちょっと高くて買えない状況になっちゃいました。こういう国内需要で動く車種は、また別の読み方が必要です。
プロとしての相場観:今は「買い時」、ただし売り急ぎは禁物
売却を検討している方へのアドバイスを聞くと、「今は売り急がなくていい」と横川氏は言います。
横川:5月はおそらくこのまま安い状況が続くんじゃないかと思っています。買取側からすると今は買いやすい時期ではありますね。ただ、そんなに今バカスカ車が売れている時期でもないので、需要はそこまで高くない。売却側にとってはタイミングが難しいと思います。
それでも売るなら、やっぱり何箇所かは回った方がいいと思いますね。
パティオの場合、近くにアップルやネクステージがあるので、そちらで査定を受けてからうちに来る方もいます。値段が分かっている状態だと話が進めやすいので、そういった形でも全然歓迎しています。外車以外でしたら、軽からトラック(中型まで)まで全部対応していますので。
「コスパのいい車を置く」——パティオが選ばれる理由
パティオの仕入れはほぼ全車、横川氏が担当。オークション会場に現地出向して実車を確認し、「状態と値段のバランスが良い車だけ」を厳選して買い付けています。
同じ車でも評価次第で何十万円も差が出る、だからこそ現地で目利きすることにこだわっています。外装に傷や凹みがあっても、自社の板金工場と協力工場で安くお化粧直しができる体制も、価格の安さを支える強みです。
軽自動車からバン・トラック(中型まで)まで幅広く在庫を揃え、カーセンサーでも「安くてちゃんとした装備の人気車」として掲載されているのも、この仕入れスタイルがあってこそ。
また、市場価格の変動をリアルタイムで反映するデジタルサイネージを店頭各車に導入しており、常に市場感に即した価格で提示できる体制を整えています。
下取り・買取ともに対応しており、他社で査定を受けた後のご相談も大歓迎です。
車買取ジャーナルでは、引き続き毎月の相場変動と市場トレンドをお届けしてまいります。
※この記事は2026年5月時点の情報で制作しています
